2020年末、嵐はグループとしての活動を一時休止することを発表し、多くのファンにとってそれは衝撃的な出来事でした。その後、各メンバーはそれぞれ個別の活動を続け、桜井翔さんや松本潤さんは2020年の紅白歌合戦での共演を果たし、ファンを喜ばせました。しかし、その中で唯一姿を消してしまった人物がいました――それが嵐のリーダー、大野智さんです。

ファンは嵐の再結成を心待ちにしている一方で、大野智さんの引退説が次第に現実味を帯びています。この記事では、大野智さんが芸能界から姿を消した理由、そして嵐の復帰の可能性がほぼ無くなった背景について詳しく掘り下げます。

大野智の引退の決断

嵐が活動休止を発表した後、相葉雅紀さん、二宮和也さん、桜井翔さん、松本潤さんはそれぞれ個別に芸能活動を続けています。相葉さんはラジオ番組を持ち、桜井さんと松本さんはテレビ出演を続けており、嵐のファンクラブも現在まで存続しています。ファンクラブ会員は約30万人とも言われ、その年会費は4，000円。活動休止期間中であっても年間120億円近い収益を上げ続けていることが、嵐の大きな存在感を物語っています。

しかし、その一方で、大野智さんは一切の芸能活動を行っていません。

その理由の一つとして、彼が本格的にビジネスに取り組んでいることが挙げられます。女性セブンによると、大野さんは沖縄の離島に約1，200坪の土地を取得し、リゾートホテルの建設を進めています。当初は友人たちを招くためのゲストハウスやギャラリーを備えたヴィラを建設する予定だったようですが、計画は変更され、現在はリゾートホテルとしてオープン間近だと言われています。

このビジネスの背景には、大野智さんのビジネスパートナーの存在が大きく影響しています。パートナーは非常に優秀で、大野さんの事業を強力にサポートしているとのこと。このまま事業が軌道に乗れば、大野さんはますます芸能界復帰への意欲を失い、引退を決断する可能性が高まるでしょう。

芸能界引退が確定的な理由

大野智さんが芸能界に戻る意思がないことは、過去にも何度か明言されていました。特に、昨年10月末に滝沢秀明氏がジャニーズ事務所を退社したことが大野さんに大きな影響を与えたと言われています。滝沢氏は、ジャニーズ事務所の副社長として経営陣に名を連ね、大野さんとも親交が深かった人物です。しかし、藤島ジュリー景子社長との対立により、滝沢氏は突如退社。これにショックを受けた大野さんは、ジャニーズ事務所への信頼を失い、芸能界に戻る意思がさらに薄れたと言われています。

また、大野さんは現在、ジャニーズ事務所の原則である「副業禁止」の規則を破る形でリゾートホテル事業を進めています。この状況を事務所がいつまで黙認できるかは不透明であり、リゾートホテルのオープンと同時に大野さんの引退、さらには嵐の解散が発表されるのではないかという見方が強まっています。

ファンへの配慮と嵐の未来

大野智さんが芸能界を去るという決断がファンにとっても驚きであり、ショックなニュースであることは間違いありません。しかし、大野さんは「嵐」として再びステージに立つ意欲を完全に失っているわけではないという声も一部にはあります。引退を正式に発表する前に、一度だけでもファンの前に姿を見せ、けじめをつけるべきだという意見が多い中、大野さんの決断に注目が集まっています。

また、嵐のメンバーもそれぞれ新たな挑戦を続けています。松本潤さんはNHK大河ドラマ「どうする家康」の主演に抜擢され、2023年秋頃までノンストップで撮影が続く予定です。このスケジュールのため、嵐の再始動はますます難しくなることが予想されます。また、二宮和也さんもソロとしてカバーアルバムのリリースを発表しており、桜井さんは個別の音楽活動を続けています。

ファンの間では「嵐の復活を望む声」が依然として強いものの、現実的にはその可能性は限りなくゼロに近いと言わざるを得ません。嵐の解散は近い将来、正式に発表されるかもしれません。

大野智さんの芸能界引退が現実味を帯びる中、嵐の再結成はますます難しい状況にあります。個々のメンバーがそれぞれの道を歩み始め、大野さんはビジネスに専念する道を選んでいる現在、嵐というグループは次第に解散の方向へと進んでいるようです。

ファンにとっては辛いニュースかもしれませんが、それぞれのメンバーが新たな挑戦を続ける中で、嵐のこれまでの功績を振り返り、彼らの未来を応援することが重要です。大野智さんがどのような決断を下すにせよ、その決断が尊重されるべきです。そして、嵐の歴史が一つの節目を迎える日が近づいているのかもしれません。