2024年4月、ナンバーアイはアメリカの大規模音楽フェス「コーチェラ」に初出演し、9月にはアメリカのラジオ番組にゲスト出演する予定など、海外進出に向けて積極的に動き出していました。しかし、その裏では「海外進出を語っているのに、日本のテレビに出すぎじゃないか」という批判の声も次第に強まっていました。特に、今年75回目を迎えるNHK紅白歌合戦にナンバーアイが出場するという噂が流れ、ファンや業界内で驚きを隠せない状況が続いています。

ナンバーアイは、元King & Princeの平野翔さん、岸祐太さん、神宮寺裕太さんの3人によって結成され、2023年にデビューしました。King & Prince脱退の理由として、彼らは「海外で活躍するためにはKing & Princeのままでは難しい」と説明し、ファンもその意志を支持していました。しかし、実際に活動が始まると、ナンバーアイの出演は日本の音楽番組や国内イベントが中心となり、「これではなぜKing & Princeを辞めたのか？」と疑問視する声が多く上がりました。

2024年7月には、「ミュージックステーション」や「ザ・ミュージックデイ」、さらに「音楽の日」など、3週連続で日本の音楽番組に出演。また、8月には「ロック・イン・ジャパン」や「サマーソニック」などの国内フェスに参加し、事実上、日本国内での活動が中心となっているようです。ナンバーアイの海外での目立った活動といえば、4月の「コーチェラ」フェスティバルへの出演のみ。さらには、8月のイベントが終わると、彼らは10月から12月にかけて、日本国内の7カ所でツアーを開催予定。これに対して、ファンやメディアからは「海外進出を目指していたのに、結局は国内活動に戻っている」との厳しい声が上がっています。

King & Prince時代には、アメリカでダンスやボーカルのレッスンを受けたり、英語の楽曲をリリースしたり、さらにはオリンピックでの英会話スクール通いなど、海外進出に向けた具体的な努力が見られました。しかし、ナンバーアイの3人がKing & Princeを離れた後、そうした姿勢が薄れているように感じられます。もちろん、国内での仕事も大切ですが、世界進出という大きな目標が揺らいでいるように見えるのは、ファンが離れていく原因の一つと言えるでしょう。

そんな中、ナンバーアイが今年のNHK紅白歌合戦に出場するという噂が浮上しました。NHKの関係者によると、「夏頃から紅白制作チームが動き出し、アーティストへの出演交渉が進められており、今年の目玉はナンバーアイになりそうだ」とのこと。昨年、ジャニーズ事務所所属のアーティストが一人も出場しなかった紅白において、ナンバーアイの出場は注目を集めることでしょう。

NHK側としても、昨年の紅白でジャニーズアーティストがゼロだったことで視聴率が過去最低を記録した事態を再び避けたいとの思惑があります。今年はSnow ManやSixTONESなどのグループも出演交渉が進んでいると言われていますが、その中でも特に注目されているのは、かつてKing & Princeのメンバーだったナンバーアイとの再会ステージです。NHK関係者は、「もし紅白のステージでナンバーアイとSnow Manが共演すれば、ファンにとっては感激の一夜となるだろう」と期待を寄せています。

一方で、ネット上では「ナンバーアイが海外進出を謳いながら、結局国内での活動に戻っているのは納得がいかない」といった批判的な意見も多く見られます。特に、「いつになったら海外進出を本格化するのか？」という疑問が広がっており、ナンバーアイの人気にも陰りが見え始めています。

さらに、チケットの転売問題も深刻化しており、ファンの不信感が高まっています。2024年9月には、アメリカのラジオ番組「Ask Me Anything Chat」に出演予定と発表されましたが、その告知がすべて英語で行われ、誤訳によってファンの混乱を招くなど、海外向けの情報発信にも問題が指摘されています。

果たしてナンバーアイは紅白歌合戦に出場し、国内のファンを喜ばせることができるのか。紅白への出場が決まれば、国内での活動が一層増える可能性がありますが、その一方で海外進出の夢は遠のいてしまうかもしれません。彼らがどのような道を歩むのか、今後の活動に注目が集まっています。

ナンバーアイが再び海外で活躍する姿を早く見たいですね。