日本の警察車両といえば、現在ではクラウンやマークXなどの国産セダンが主流となっていますが、かつては世界的にも有名なスポーツカーや高級車がパトカーとして活躍していたことをご存知でしょうか?今回は、そんな意外と知られていない、日本の警察がかつて配備していた驚きのパトカー9選をご紹介します。その中には、ポルシェやマスタングといった高級スポーツカーも含まれており、当時の交通警察隊の本気度が伺えます。
まず紹介するのは、1967年式のポルシェ912。60年代後半から70年代にかけて神奈川県警や愛知県警で配備されていたこの車両は、当時の日本の交通警察の象徴的な存在でした。ポルシェの持つ俊敏な走行性能が、交通違反の取り締まりや追跡に大いに役立っていたと言われています。その美しいデザインとスピード性能は、警察車両としても非常に有効だったでしょう。今ではノスタルジックな雰囲気が漂うこのポルシェ912は、当時の警察活動を象徴する一台です。
次に紹介するのは、アメリカ生まれのスポーツカー「フォード・マスタング」です。
栃木県警の高速隊に配備されたこのマスタングは、主に東北自動車道で1973年から1984年まで運用されていました。アメリカン・マッスルカー特有のパワフルなエンジンと耐久性は、高速道路での追跡劇に最適だったのです。引退後、このマスタングは栃木県の日光免許センターで保存・展示されています。訪れる人々に、かつての雄姿を感じさせる一台です。
1972年から1980年にかけて、神奈川県警高速道路交通警察隊に配備されていたのが、日産のフェアレディZ(S30型)です。日産の象徴的なスポーツカーであるフェアレディZは、警察車両としてもその高い走行性能を発揮しました。引退後は、日産の工場にある記念車庫に保管されており、今でもその姿を見ることができます。
日本国内で最も有名なスポーツカーの一つ、スカイラインGT-Rも警察車両として使用されていました。栃木県警や神奈川県警で配備されたR32型のGT-Rは、主に高速道路での取り締まりに活躍しました。特にフロントに装備された虫除けウインドウは、当時の高速隊のパトカーに見られる特徴的なデザインです。
三菱自動車のギャランGTO MRもまた、全国各地の高速警察隊に導入されました。このモデルは、当時の警察車両として初めて採用された「ドアミラー」を持つパトカーとしても注目を集めました。スポーティでありながらも安定感のある走行性能が、警察の任務をしっかりとサポートしていたのです。
ホンダの名車NSXもパトカーとして採用されていました。1992年から1999年にかけて栃木県警に寄贈された初代NSXは、驚異的な加速力と安定したコントロール性を誇り、当時の高速道路での追跡や取り締まりに大いに活躍しました。しかし、このNSXは取り締まり中に事故を起こし、結果的には廃車となってしまいました。そのため、現存するNSXのパトカーは見ることができませんが、その存在感は未だに語り継がれています。
1998年から1999年にかけて、RX-7(FD3S型)が新潟県警や埼玉県警で導入されました。マツダのロータリーエンジン搭載車として有名なこのモデルは、取り締まり用として非常に効果的でした。現在は、埼玉県内の展示施設でその姿を見ることができます。
警視庁でもRX-8が配備されていました。2003年に導入された初期モデルは、ロータリーエンジン特有のスムーズな加速性能が特徴でした。しかし、惜しまれつつも2014年に引退となり、今では現役のパトカーとしては存在しません。
そして最後に紹介するのは、メルセデス・ベンツです。高級車の代名詞ともいえるこの車両も、覆面パトカーとして採用されていました。主に要人警護や特別任務に使用され、クラウンなどとともに重要な役割を果たしていました。高級車ならではの安定感と信頼性が、警察の特別任務において非常に重要なポイントとなっていたのでしょう。
日本の警察がかつて使用していたパトカーの数々は、その時代背景や技術の進歩を感じさせます。ポルシェやマスタングといった高級車がパトカーとして活躍していたという事実は、多くの人にとって驚きでしょう。これらの車両は、当時の日本の警察がどれだけ交通取り締まりに力を入れていたかを物語っています。
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=08tfiDWVDJQ,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]